クリシュナの妃の一人であるサティヤバーマーは、クリシュナを天秤に載せて、それと釣り合う重さの純金を受け取ろうとしました。
ところが、クリシュナはいくらサティヤバーマーが天秤に純金を載せても、それより重かったのです。
サティヤバーマーは自分本位で、純金や貴重品はクリシュナと同等であるという誤った考えを持っていました。
一方、純粋で自分本位でなかったルクミニー〔クリシュナの妃の一人〕は、クリシュナの御姿と釣り合うのはクリシュナの御名だけであるという真実を知っていました。
葉、花、果物、水を主に捧げるというインドの伝統に従って、ルクミニーはクリシュナの御名を口にしながら、主に捧げるためのトゥラスィーの葉(聖バジル)を選びました。
ルクミニーが唱えたクリシュナの御名はクリシュナの御姿と同じ重さであることが証明された一方で、ルクミニーが捧げたトゥラスィーの葉はクリシュナの体重を上回り、サティヤバーマーはホッとして喜びました。
1993年5月24日