神の御名は、昇る朝日の光に似て、迷妄という暗闇を追い払います。神の御名は、まさに、明るい光を発するもの、普遍なるもの、神聖なるものです。プラフラーダが繰り返し唱えたとき、それまでプラフラーダをひどく苦しめていたアスラ〔阿修羅、鬼神〕たちの心を動かした御名の力を思い起こしなさい。アスラの子どもたちは、プラフラーダといっしょに御名を唱え、プラフラーダに導かれて、自分たちのリーダーであるプラフラーダを守るために、御名で身を固めて喜んで歌い踊り始めました。アスラの性質を変容させて、愛の甘露へと純化させることのできる神の御名は、まさしく、すべてのものにとって、全世界にとって『平安』という天国への鍵なのです。
書籍「ナーマスマラナ:神の名前の不思議な力」P.26