2024年10月22日火曜日

サイババの、御言葉 2024/10/21

ナーマデーヴァとグニャーナデーヴァが森を通り抜けていたときのことです。グニャーナデーヴァにとっては、すべてがグニャーナマーヤム(神の叡智の顕現)でした。グニャーナデーヴァは何でも叡智によって達成できると信じていました。歩いて喉が渇いた二人に、荒れ果てた井戸が目に止まりました。井戸の底の深いところに水が少しありました。グニャーナデーヴァは鳥の姿に変じると、井戸の底まで舞い降りて、喉の渇きを癒すために水を飲みました。グニャーナデーヴァは身につけた霊力によってどんな姿にでも変身できたのです。ナーマデーヴァは「私にはいかなる姿もとる必要はない。私の神は私の中におわす。神のところに行かなくとも、私には神がそばにおわすことを保証できる」と言って、木の下に座り、神の御名を唱え始めました。すると、井戸の水が上昇してあふれ出し、ナーマデーヴァは容易に喉の渇きを癒すことができたのです。

真の帰依者は、神を探しに出かけることなく、自分のそばに神を連れてくることができるようでなければなりません。もし神への愛にあふれていれば、その愛が神を帰依者のほうに引き寄せるでしょう。

書籍「ナーマスマラナ:神の名前の不思議な力」 P.107