人生は巡礼の旅であり、人は、でこぼこした刺(とげ)だらけの道の上を足を引きずりながら歩きます。唇に神の御名があれば喉(のど)に渇きはなく、心(ハート)に神の御姿があれば疲れを感じることもありません。この神聖なる道連れは、希望と信頼をもって旅をするよう人を鼓舞します。神は呼べば届くところにいる、神はつねに近くにおり決して自分のもとに来るのに長い時間がかかることはないという気づきは、手足に力を授け、目に勇気を与えます。愛(プレーマ)を込めて御名を唱え、心に御姿を焼き付けなさい。御名と御姿はあなたの心(ハート)の奥底で光を放つランプです。そのランプは内側と外側の闇を払います。内なる『平安』と外への『愛』 ―― これが、絶え間ないナーマスマラナに没頭している者のしるしです。
書籍「ナーマスマラナ:神の名前の不思議な力」P.27